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幸せを見つける幸せ

ホームレス中学生
麒麟・田村裕 / / ワニブックス

義母が昨年末にRにって送ってくださった本。

Rが読んだあと、私も読みました。
麒麟の田村さんのホームレス体験の話は過酷です。だけど、
読み終わったあとに残ったのはお母さんを亡くして、お父さんに
捨てられたあとの兄弟姉妹の仲のよさと田村さんのお母さんに対する
思いの強さでした。

こんなに辛い思いをした、こんなに大変だったという
ことに焦点があっておらず、それよりも、大変ななかで
周りの人にこんなによくしてもらった、お姉ちゃんやお兄ちゃんに
こんなによくしてもらったという記述に焦点があっていること。

早くに病気で亡くなったお母さんに対しても、ああしてほしかった
こうしてほしかったというよりも、お母さんがこんなことをしてくれた、
こんなことを言ってくれたという記述に満ちていて、そこが心に残りました。
量ではなく質として愛をうけとれる人は幸せな人だと思いました。

余命1ヶ月の花嫁
TBS「イブニング5」 / / マガジンハウス

もう一冊、Blog友達のpigletさんがドキュメンタリーの制作スタッフ
の一人として関わった作品が本になったので読みました。

余命1ヶ月の花嫁

この本の中にも、乳癌の末期の痛みと苦しみの中で、どうして彼女が
あんなにも笑顔で明るくいられたのか、その秘訣をかいまみた思いが
した言葉がありました。千恵さんの恋人太郎さんの言葉。

~胸がなくなっても今までと変わらない生活ができる、ということを
わかってもらうための情報はあげられるけど、それを受け入れて前向きな
考え方をするのは本人しかできない。だからまわりは単なる手助けしか
できません。決断する時は相当つらかったと思います。もしも胸を
とるのだけは絶対に嫌だと言われてしまうと、もう方法がなかったので、
決断してくれて本当によかったと思います。~

本を読むとTVで見ていた以上に、彼女の病気が彼女に与えていた
痛みや苦しみがよくわかりました。あらためて、千恵さんが笑顔の
下で耐えていたものがよく伝わってきました。



私たちの教会でも、ホームレスの方たちに対する
本格的な支援が始まったので、今日は私たちも
家にあった洋服など整理して3袋もっていきました。

正直言って、年金不安、格差の広がり、止まらない物価の
上昇、株の暴落・・・経済力や技術力でもってた国なのに
それが揺らいでいる今、日本はどうなっていくんだろうって
感じることは多いです。ほんとにどうなっていくんだろう・・・

私の幸せは、自分が置かれている場所で、今出会って
いる人たちと「共に」歩いていくこと。今年もたくさん迷う
でしょうけど、ひとつひとつ祈りながら選択していきます。
by claraY | 2008-01-12 21:34 |

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by claraY