「ナルニア国物語」を観てby R
2006年 04月 01日
ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1)
C.S.ルイス 瀬田 貞二 C.S. Lewis / 岩波書店
☆ この文章は、R君(14歳)が書いたものです。
僕が「ナルニア」を観終わってまず一番に思ったのは、あそこが
凄かったとか、ここが凄かったということではなく、登場人物
もちろん彼は兄弟たちが自分のしたことによって、生命の危険に
C.S.ルイス 瀬田 貞二 C.S. Lewis / 岩波書店
☆ この文章は、R君(14歳)が書いたものです。
僕が「ナルニア」を観終わってまず一番に思ったのは、あそこが
凄かったとか、ここが凄かったということではなく、登場人物
の中の一人が、とても自分に似ているということだった。その
人物は残念ながら、愛らしくて素直なルーシーや、兄弟の年長と
してみんなの世話をみるピーターではなく、「あなたを王様に
してあげるわよ」と言う言葉に乗せられて悪魔のような白い魔女に
兄弟を売り渡そうとしたエドマンドだ。
もちろん彼は兄弟たちが自分のしたことによって、生命の危険に
晒されることを理解して白い魔女に兄弟たちの居場所を教えたり
したわけではない。ただ彼は自分が王様になりたい。そして、自分
に偉そうにする(といってもこれも彼の思い込みなのだが)
ピーターを家来にしてちょっとこき使ってやろう。
フフフ・・・とこれくらいの事しか考えずにしてしまったのだ。
さて、何で彼が僕に似ているとおもったかというとまさに
フフフ・・・とこれくらいの事しか考えずにしてしまったのだ。
さて、何で彼が僕に似ているとおもったかというとまさに
そういう所だ。彼は大した事も考えずに大した事をしてしまう。
そして、後でしてしまった事の重大さに気付いて嘆く。僕にも
こういうことがたまにある。それに、彼はほんのすこし嘘を
ついてしまう。これに関しては、僕は、おおいに心当たりがある。
要するに、僕がエドマンドと似ていると思った次第は、こういう
悪い部分なのだ。
それと、もう一つ僕が思ったのは、エドマンドが惹かれてしまった
それと、もう一つ僕が思ったのは、エドマンドが惹かれてしまった
部分。これは人間の最も弱くもろい部分なんじゃないだろうかと
いうことだ。劇中でエドマンドが誘惑された甘~いお菓子。あれは
現代で言うお金やドラッグだとおもった。なぜならあの御菓子。
あれは一度食べると、どんなに止めようとしても止められず、
食べ過ぎた者は最後には死んでしまうのだ。
お金や薬は最も人間が惹かれてしまうところだと思う。
ナルニアを作ったCSルイスは、そういうところで、読者たちに
お金や薬は最も人間が惹かれてしまうところだと思う。
ナルニアを作ったCSルイスは、そういうところで、読者たちに
そういう物に惹かれてはいけないよと忠告していたんだと思う。
しかし、エドマンドは、ある事がきっかけで更正し、何と
ゆくゆくは正義王と呼ばれるまでの素晴らしい青年となる。
そのある事とは、ナル二ア国の創造者、アスランの死である。
そのある事とは、ナル二ア国の創造者、アスランの死である。
彼は、エドマンドの命と引き換えに自分の命を白い魔女に捧げ、
そして、死んでしまう。何故、何故、何の罪もない彼が死なねば
ならないのか?それは彼がエドマンドを愛していたからだ。彼は
ナル二アの全てを愛していたから、小さなエドマンドの犠牲に
なって死んでくれた。エドマンドは、その自分に向けられた深い愛
に気が付き、更正していくのだ。
ところで、CSルイスは、ナルニアに、CSルイスいわく
「クリスマスの時期に私たちの世界に来てくださった方」の仮の
姿を描き出していると言う。ここまで読んでくれた人たちはもう
わかっているかもしれないが、その方とは、他の人のために自分
の命を捨てられる人。その方こそ「クリスマスの時期に私たちの
世界に来てくださった方」なのだ。
僕はその方を知っているけれど、まだクリスチャンになって
僕はその方を知っているけれど、まだクリスチャンになって
いない人は、どの存在が「クリスマスの時期に私たちの世界に
来てくださった方」なんだろうと考えながら観ると、新たな
発見があるかもしれない。
by claraY
| 2006-04-01 22:04
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