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「タビタ、起きなさい」-タビタ(ドルカス)の話しから・・・

聖書の中には、人間の本当に醜い姿が
これでもか、これでもか、と書かれているところもあれば、
登場人物の美しい心が時を越えて、伝わってくることもあります。
私が心惹かれる1人の女性について感じていること、
ちょっと書いてもいいですか?

新約聖書、使徒行伝9章36節~42節にでてくる
タビタ(ギリシャ語ではドルカス)のお話し。



病気になって死んだ女の弟子ドルカス(タビタ)のために、イエス様の
弟子たちが近くにいたペテロを呼びにいきます。
既にドルカス(タビタ)は死んでおり、遺体も洗われて、屋上の間に
置かれていたと聖書には書かれているのですから、それでも、ペテロを
呼びにいった人たちの思いが伝わってきます。亡くなった
ドルカス(タビタ)は彼らにとって、大切な人だったのです。

ペテロが到着すると、ドルカス(タビタ)が生前、お世話していた
やもめたちが、みな泣きながら、彼女が彼らのために
作ってあげた下着や上着を見せにきたと書かれています。

ドルカス(タビタ)はもうそこにはいないのに、彼女が
どんなふうに生きていたのかが、残された人たちの
言動から、偲ばれます。

特に、彼らがやもめであり、弱い立場の人たちであったこと、
彼女が上着だけではなく、下着も作ってあげていたこと、
などから、ドルカス(タビタ)の人柄が偲ばれます。
また、彼女とやもめたちとの関係も偲ばれます。
彼らの本当の必要が何かをドルカス(タビタ)は深く知っていて、
陰になりひなたになり、彼らを優しく支えていたこと、
また、そんな彼女の思いやりをやもめたちが喜んで受けとめて、
深く感謝していたことが伝わってくるからです。

家族のような暖かなコミュニティがあったのだろうと想像します。

この話しを聞き、泣き悲しんでいる人たちを見た時、ペテロは
どんな気持ちがしたのでしょう?ペテロは、そのあと、ただちに、
全ての人を部屋からだして、ひざまづいて祈り、ドルカス(タビタ)の
遺体に向かって、「タビタ、起きなさい」と言ったのです。
聖書には、タビタがその後、目をあけ、ペテロを見て起きなおったと
書かれています。

この短い記述の中で、ドルカス(タビタ)の中にも、
助けられていたやもめたちの中にも、
ペテロを呼びにいった弟子たちの中にも、
そして、呼ばれてきたペテロの中にも、
愛が働いていたことを感じます。そして、起こった奇跡。
全てをごらんになっておられた神様の思いが伝わってきます。

2005年の今日も、同じ神様が生きていらっしゃることを信じます。
行くさきざきで、ドルカス(タビタ)が生み出したような
暖かな関係を作っていけたらいいな。
難しいけど、へこたれず。がっかりしても、失望しないで。
全てを見ておられる神様が、一人一人の小さな思いや言葉や
行動から、素晴らしい奇跡を生み出してくださることを信じて・・・

そこで、ペテロは立って、ふたりの者に連れられてきた。
彼が着くと、すぐ、屋上の間に案内された。
すると、やもめたちがみんな彼のそばに寄ってきて、
ドルカス(タビタ)が生前つくった下着や上着の数々を
泣きながら見せるのであった。 使徒行伝9章39節

by claraY | 2005-10-25 22:21 | Jesus

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