星をかぞえながら・・・


Welcome!
by claraY
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

「手紙」 東野圭吾

手紙
東野 圭吾 / 文藝春秋

東野圭吾さんの名前は知っていたけれど、今回初めて本を手にとった。
この本のテーマも深いし、難しい。最近、目にふれるもの、
心にとまるもの全てが、罪や許しに偏っているのはどうして?




直貴と兄、剛志は仲のいい兄弟だった。父を早くに亡くし、兄弟を大学に
行かせることだけを願っていた母も働きすぎで亡くなって、勉強が苦手だった
兄は、頭のいい直貴を大学に行かせるため孤軍奮闘する。

だけど、つい、強盗にはいってしまい、また、殺意はまったくなかったにも
関わらず、発見者になったその家の老婦人を殺害してしまう。

直貴は誰よりも、兄がどんなに無害な優しい男であるかを知っていながら、
その日から、殺人犯の弟として、人生の節目節目で厳しい差別を受ける
ことになる。

途中、刑務所にいる兄の存在を隠してやっとはいった会社で、ひょんなことから
兄の経歴がばれて部署をうつされたとき、会社の社長、平野が直貴に
語りかける言葉が重たくて、深くて、切ない。

「差別はね、当然なんだよ」

犯罪を犯したら、何の罪もない家族が一生苦しむ、犯罪を犯した人は
罰を受けるのは自分だけではないということを認識する必要があるのだと
続く。人には皆繋がりがあって、誰もがもっている友情や愛情を無断で
断ち切るなど誰もしてはならない。自殺も同じ意味でしかり。

自分が罪を犯せば、家族をも苦しめることになるということを
すべての犯罪者に思い知らせるためにも、われわれは
君を差別しなければならないーという論理。

だけど、厳しいその論理の後に、社会的な死から生還できるための
道を説く平野の言葉は温かい。結局、断ち切った人との繋がりを
一本一本増やして、蜘蛛の巣のような繋がりができれば・・・

その後も直貴の試行錯誤は続く。結婚して子供ができて、
守る立場になったとき、彼が選んだ道は、直貴からの手紙を
唯一の心のよりどころにしている兄との関係を切ることだった。

そして、自分の子供がひったくりにあって大怪我をさせられたとき、
加害者の親がとった償いの行動から学んだことは?

やっと会いにでかけた被害者の息子から聞いたことは?

ラストは、私の言葉で書くことができません。

近いうちに映画も見にいきたいな、と思っている今日この頃。。。

映画「手紙」
[PR]
by claraY | 2006-12-06 17:59 |
カテゴリ
リンク
Copyright‐©
2005-2008
Clara
All Rights Reserved
以前の記事
フォロー中のブログ
ライフログ
最新のトラックバック
Dolce(ドルチェ)
from Rex and Kyoko
ありがとうございました。..
from わたしのフランス生活
恵比寿でお食事
from AL!N:QL!N
名人の愛読書
from Rex and Kyoko
ユナイテッド93
from シネクリシェ
星野富弘さん
from Rex and Kyoko
ユナイテッド93
from とんとん亭
ユナイテッド93 / U..
from きょうのあしあと
United93 ユナ..
from 表参道 high&low
映画「ユナイテッド93」
from ミチの雑記帳
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧